Webデザイン設計に必要不可欠な、UIとUXについて学習します。
UIとUXの違いやHCDについて理解することが目的です。
Webデザインの中でも、かなり面白く興味深い内容だと思うので、同じく興味を持った方へ参考ページを紹介しておきます。
ユーザビリティとユーザーインターフェイス
この2つの言葉は、似ているだけではありません。
使いやすさ・操作性と訳される「ユーザビリティ」は、今までにも紹介し学習してきました。
この使いやすさや操作性が必要な“部分・場所”が「ユーザーインターフェイス」になります。
機械・機器とその利用者との間で情報のやり取りをする部分を「ユーザーインターフェイス(UI)」と呼びます。

「操作する部分=ボタン=UI」と認識している人は、少し違うことを理解しましょう
このユーザーインターフェイスをデザイン・設計する時に「ユーザビリティ」が登場します。
Webサイトのユーザビリティ研究の第一人者で、Webユーザビリティ・コンサルタントのヤコブ・ニールセン博士が1990年に発表した「ヤコブ・ニールセンのユーザビリティ10原則」が有名です。

この内容は、ガッツリお話ししいたいのですが、Web制作の講座に収まらないので、紹介だけすることにしました。
ユーザーインターフェイスとユーザーエクスペリエンス
ユーザーエクスペリエンス(UX)は、そのまま読むとユーザーの経験・体験となりますが、そこで終わってはいけません。明確な定義がないので様々な意見も出るのですが、ユーザーが利用するそのプロセスも含めての経験があり、そこから得られる感情まで含めた体験であると考えています。
ユーザビリティ分野やユーザ中心設計分野の第一人者である黒須正明教授のコラムの「ユーザビリティとユーザエクスペリエンス」についての冒頭に、下記のように書かれていました。
ときどき、ユーザビリティとユーザエクスペリエンスの関係について質問を受けることがある。僕はシンプルに、前者はモノの側の話、後者はユーザの側の話、として説明をする。さらに説明を付け加える時には、ユーザエクスペリエンスに対応したモノ側の特性は、ユーザビリティだけではなく、信頼性や安全性、感性特性などがあるということ、そしてそうした点で良いものをつくり、良いユーザエクスペリエンスを作り上げるための方法論が人間中心設計である、と話をする。たいていの場合、質問者はすっきりした顔になり、納得してもらえる。
U-site 黒須教授のユーザ工学講義 「ユーザビリティとユーザエクスペリエンス」より

これで、ユーザビリティとUXについての関係が、わかりやすくなるのではないでしょうか。
HCD 人間中心設計
ここでも黒須教授のコラムを紹介しておきましょう。
非常に興味深い内容で締めくくられています。
シンボルとしてのHCD
このように考えてくると、実際にはHCDは厳密にも完全にも行われていない…にも関わらず、それはユーザのことを考えてデザイン業務を遂行しているのだ、という自覚を与えてくれるものであり、自分たちの仕事を表現するのにとても具合のよいものである、ということになろう。いわばHCDは、そうした「望ましいデザイン」を意味するシンボルであり、デザイン関係者に気持ちよさを与えてくれる特効薬のようなものということができるだろう。
もちろん、デザイン関係者が気持ちよく仕事ができ、自分たちの仕事に誇りを持てることは良いことである。ただ、言葉というものは常に独り歩きをする可能性を持っている。その意味で、ISO規格という「原典」があることは素晴らしいことである…たとえ規格内部に不適切な表現やあいまいさが残っているにしても、だ。ただ、原典も使わなければただの紙切れにすぎない。時々は原典を読み直して、いや、もちろん批判的に読み直すので構わないが、改めて人間のためのデザインについて考えることが必要だろう。
ただし、HCDに長いこと関わってきた自分からすると、そうしたポジティブな受け止め方は結構なのだけれど、デザインは途中のプロセスが問題なのではなく、結果としてのUXがどうなるかが課題である。UXを貧弱なものにする大きな原因のひとつがユーザビリティの低さである。そして…いまだにユーザビリティの低い製品やサービスは市場に満ち溢れている。つまり、デザイン関係者がHCDという言葉に陶酔していてはいけない状況がずっと続いている、ということである。もちろん、現在の状態の良し悪しよりも、そこからどのような方向に向かっていこうとするかという志向性の良し悪しが重要である。その時の対応に、人間中心という言葉を本当に理解しているかどうかが反映されることになるだろう。
U-site 黒須教授のユーザ工学講義 「シンボルとしてのHCD」より

これも、全文読んで欲しいコラムです

自分ができているかどうかはさておき、HCDに限らず、ユーザビリティの低さ、アクセシビリティの低さ、といった同じようなことをWeb制作においてよく感じます。
出来てるかいないか、ではなく志向性の良し悪しですよね。やはり「まず知ること」が大切だと思います。

